恋の予感?




ある日の恐竜や。

お昼の営業を終え、それぞれ思い思いの夕方の営業時間までの休憩時間を過ごす。
白亜凌駕は姪の舞をお迎えの前に買い物があるといい、外出中。
竜人のアスカは高校生のえみポンにアナザーアースの社会勉強をお願いし、やっぱり外出中。
店の中いるのは、犬猿の仲ともいえる三条幸人と樹らんるの二人きりである。

幸人はカウンターでブラックのコーヒーを飲み、のんびりとしている。
一方、らんるは座敷に座って、ミルクがたっぷり入ったコーヒーをすすりながら、愛読書である『月刊戦闘機ファン』のページをめくっていた。沈黙が二人の間を支配する。

しばらくして、らんるはページをめくる手を止めて、頬杖しながら幸人の背中を見て思う。

『最初は嫌な奴と思ってたけど、最近良い所有るよね。見ず知らずの子の為にわざわざアバレンオーを使ったり、さやかさんの足を直してあげたりして・・・
あれ、なんでそんなこと思っているんだろう』

らんるは慌てて雑誌に視線を戻し、ページをめくり始める。しかし、その動作も上の空になり、青い彼に視線が行く。

『このあいだのさやかさんにはびっくりしたなあ。あいつにキスしようとするなんて・・
でもあいつが制した時、ちょっとほっとしたのは事実なんだけど・・・えっ、まさか嫉妬?
別に好きでもないんだからそんなことないよね』

らんるはコーヒーに口をつける。しかしまだコーヒーはまだ熱く、むせて咳をする。
それに気付いた幸人は頭だけをこちらに向ける。

「大丈夫か?」
「大丈夫、へえ、心配してくれんるんだ」
「うるさい、俺の静かな時間をじゃまされたくないだけだ」

らんるはその一言に切れ掛かる。

「頭にきた。あんた、もう少し素直になんなさいよ」
「ふん、これが俺の性格だ。」

幸人はそんなことどこ吹く風で、コーヒーを飲む。らんるはいらいらしながら雑誌のページをめくる。
そして、幸人がとどめの一発をかます。

「お前、そのメカおたくを直せば、いい女なのにな」
「大きなお世話よ!金の亡者に言われたくないわよ」
「だったら俺より稼いでから言え」

幸人は不敵な笑みを零す。

「くやしか!」

らんるは両手でテーブルを叩く。

「こわすなよ」

その言葉を残し、幸人は奥へと消えていく。らんるは大きな溜息をつく。

『まったく、あの減らず口をどうにかしなくちゃ。少しはアスカさんや凌駕さんのつめの垢でも飲んでほしいわ。』

らんるは立ち上がり、握りこぶしを上に上げる。

「私があいつを変えて見せてやる!」



その会話を聞いていたブラキオの中のプテラはトリケラに

「どう思うテラ?」
「もしかしてらんるさん、幸人さんのことをケラ?」
「面白くなってきたテラ」
「これから面白くなりますケラ」

お互い含み笑いをする。





初めて書いた幸人vらんるです。最初はこういう風に思ってたんですよ。
幸人←らんるってかんじに(笑)