仲直りの花束


「幸人さんなんか大嫌い!!」
「ああ、嫌いで結構だ!!」

爆竜たちのアドバイスが効いたかどうかはわからないが
幸人とらんるはお互いの気持ちを告白して付き合うようになった・・・が・・・気が強い2人の事、喧嘩が絶えない。
そんな2人のパートナーを持ったプテラとトリケラの悩みは尽きないのであった・・・。

2人に会話を聞いたプテラとトリケラは

「「ハア〜」」

と顔を見合わせ、大きな溜息をつく。
そのためい気を聞いたバキケロは

「プテラ姐さん・トリケラの兄貴、またですかい?」

と同情の眼差しで尋ねる。

「何時もの事プラ・・」
「何時ものことケラ・・」

これから2人・・・ではなく2匹の仲直り大作戦が決行される・・・・。


その頃、らんるは一人公園のブランコで座っていた。

「なんでいつもこうなっちゃうんだろ・・・」

些細な事でいつも喧嘩になってしまう・・・喧嘩なんかしたくないのに・・・・
と思いながら、遠くの空を見詰めていた。
その時、左手のブレスからプテラの声が聞こえる。

「らんる、どうしかしたプラ?」

知っているのにわざと尋ねるプテラ。

「うん、また喧嘩しちゃった・・・」
「またプラ?原因は何プラ?」
「それがね・・・・・」

らんるは幸人との喧嘩の原因をプテラに話し始める。
プテラは途中相づちを入れながら効いていた。 らんるが話し終わるとプテラは

「それは幸人さんが悪いプラ」
「そう思うでしょ」
「らんる、きっと幸人さんは自分でも悪いと思ってるプラ。謝りたいと思ってるプラ」
「・・・・そうかな」
「さっきトリケラから、幸人さんから土手に来てほしい伝言を伝えて欲しい言われたプラ」
「どうして自分で言ってこないの?」
「幸人さんが恥ずかしいって言ってたってトリケラが言ってたプラ」
「ありがとう、プテラ。あ、トリケラにもよろしく言って」

らんるは曇らせていた顔を笑顔にし、ブランコから立ち上がり、土手へと駆けて行った。


同じ頃、幸人は自分の部屋でソファーに座りながら、天井を仰いでいた。

「・・・何でいつもこうなるんだ」
「幸人さん・・・・」
「なんだ?」

幸人はダイノブレスに口を近づける。

「早く仲直りした方がいいですケラ」
「なぜだ?」
「さっきプテラが言っていたけど、らんるさん泣いていたそうですケラ」
「・・・本当なのか?」
「はいケラ」
「しかしどうしたら・・・・」
「それなら幸人さん、いい方法がありますケラ」
「何だ?トリケラ」
「さっきプテラから聞いたんですけど・・・・・・・」

トリケラは幸人にらんるのパートナーから聞いたと言う事を話した。

「・・・・わかった」
「らんるさんは土手にいるそうですケラ。がんばってくださいケラ!!」

幸人はソファーから立ち上がると部屋を飛び出していった。


らんるは肩で息をしながら土手の上に上がった。
見回すとそこには幸人が立っていた。
らんるは笑顔で幸人の傍に駆け寄る。

「幸人さん!!」

その声で幸人はらんるに気付く。
幸人は一瞬笑顔になるが、すぐにいつもの顔に戻る。

「・・・・遅かったな」
「何よ!!関係ないでしょ!!」

らんるは舌を出し、べーっとした時・・・・目の前に真っ赤なバラの花束が出てきた。

「・・・・・悪かったな」
「え?」
「・・・・・だから・・・その・・・悪かったと言っているんだ」

幸人はらんるの方を見ないようにそっぽを向いたまま、花束を差し出す。

らんるは一瞬驚いたが、だんだん笑顔に変わっていった。
幸人の差し出した花束を受け取ると、それをつぶさないように抱きしめる。

「ありがとう!!幸人さん」
「・・・ああ」

らんるは幸人の傍らに行くと手を握る。
そして幸人をしたから覗き込み

「顔、真っ赤だよ」

とからかう。

「うるさい。帰るぞ」

幸人はらんるの手を引っ張りながら早足で恐竜やへ帰っていった。


一方、ブラキオの中のプテラとトリケラは・・・・

「よかったケラ、仲直りできて・・・」
「幸人さん、花束持ってくるなんて驚いたプラ」
「あ、それは僕が教えたケラ。女の子は花束を渡されると嬉しいって」

「トリケラ、よく知ってたプラね」
「それくらい男のたしなみケラ」
「たしなみね〜」

プテラは大きくため息をつく。


平和な日々は続かないもので、幸人とらんるはまた大喧嘩をした。

それを聞いていたプテラとトリケラは

「「いい加減にしろ!!」」

と叫ぶのであった。




チャット会で「けんかした時幸人さんは花束を渡して仲直りしそう・・・」
という話が出てイラストお願いしましたが、ちょうど書きかけ喧嘩の話があったので
書いてみました。
さゆきさんと雪割黄狐さんに捧ぐと言うことで・・・