アレキサンドライト〜幸人vらんる編〜


肌を合わせた翌朝、らんるは幸人より早く目を覚ました。
カーテンの隙間から見える空は雨が降っていた前日とは違い、青い空が覗いていた。
隙間から漏れる日差しはちょうど寝ている自分達の顔の辺りを照らしていた。

らんるはその日差しを避けるように自分の顔を幸人の顔の横に持っていく。
らんるはふと視線を幸人の耳元に持っていった。
いつも着けているピアス。らんるはそのピアスに小さな石がついていることは、昨日の夜気付いた。
らんるが覚えている石の色は赤。でも今見ている石は緑。

『あれ?いつ変えたんだろう?でも私が気付いた時からはずっと一緒だったし・・・』

らんるは幸人のピアスをじっと見ていると幸人が寝返りを打ってらんるのほうを向いて、睨めっこの状態になった。

らんるはまだ寝ている幸人の顔があまりに可愛く感じ、そっとキスをする。
その感触で目がさめた幸人は、らんるを見ると小さく笑いらんるを抱き込んでまた目を瞑った。
らんるはピアスのことが聞きたくて声を掛ける。

「ねえ、幸人さん。ピアス変えた?」
「・・・・変えてない」
「だって石の色が違うよ」
「・・・ああ、その石はアレキサンドライトだからだ」
「何それ?アレキサンドなんとかって」
「・・・アレキサンドライトだ。知らないのか?」
「しらなーい。なんなのそれ?」
「パワーストーンだ。未来を切り開けるって言われている」
「へえ、そうなの」
「それにお前みたいな石だぞ、これ」
「なんで?」
「昼間、太陽の下では緑、夜は赤に色が変化する」

らんるは幸人の説明にうんうんと頷きながら胸の中で聞いている。

「で、なんで私みたいなの?」
「昼は緑色のように元気だが、夜は赤のように官能的に変わる・・・昨日の夜みたいにな」

幸人は胸の中のらんるを覗き込むように見て、不敵に笑う。

「もう、幸人さんたら・・・」

らんるは頬を赤らめながら幸人の胸に顔を押し付ける。幸人はサイドテーブルの時計を見て

「まだ起きるには早いな・・・。らんる・・・」
「何?」
「今から赤く変わってくれないか?」
「もう、幸人さんのスケベ」

また2人は甘いひと時を過ごす・・・・・。




この2人は『アレキサンドライト』です。この宝石に縦に模様が入ると『キャッツアイ』と呼ばれます
パワーストーンでは金運アップとか文中に書いた事が効力としてあるそうです。
幸人さんはこんな事信じそうにありませんが・・・(おい)