らんる危機一髪
アバレキラーがプロトタイプでいつ爆発してもおかしくないとアスカから聞かされた3人は
仲代壬琴からダイノブレスと爆竜を取り戻す為恐竜やのカウンターで思案していた。
その時店の電話が鳴った。
みんなが思案しているのを気遣いらんるは店の奥で電話に出る。
「はい、恐竜やです」
「・・・・よかった。君が出てくれて・・・・」
「あ・・・」
「俺のブレスと爆竜が欲しいんだろ」
「そうよ、早く返して。そうじゃないとあなたも危険だわ」
「へえ、心配してくれるんだ。じゃあ、取りにおいでよ」
「場所はどこ?」
「教えてもいいけど、条件が1つ。」
「な、なによ」
「君一人で来る事。他の奴らには君が来る事を絶対教えない。約束できる?」
「・・・・わかった。他のみんなには絶対に教えない・・・だから・・・・」
「嘘はついたらどうなるかわからないよ。場所は・・・・・」
「わかった。今すぐ行くから待ってなさいよ」
「楽しみにしてるよ」
電話が切れる。らんるは受話器を置くと神妙は面持ちになる。
「どうしたんだ?」
と声が掛かり、らんるは驚いたように振り向く。
そこには壁に寄りかかって腕を組んでいる幸人がいた。
幸人はらんるが奥で入ったまま戻ってこないのを心配してきたのだ。
「ううん、なんでもない。」
「・・・・そうか。誰からだ?」
「・・・・私の友達。今すぐ会いたいって言うから出かけるね」
らんるは笑顔で足早に店を出て行った。
幸人はらんるに違和感を覚えながらもただ見送るだけだった。
らんるは壬琴に指定された場所に来ていた。そこは廃墟の工場。
らんるは建物を見上げ唇をかみ締めると工場の扉を開ける・・・
・・・・ぎいい・・・・
中は薄暗く、いくつのもろうそくの灯が時々入ってくる風に揺られていた。
らんるは少しならずとも恐怖を感じながら中に入っていった。
建物の中に入ったが、人の気配が感じない。らんるはあたりを見回していると
「やあ、ほんとに来たね。イエローじゃなかったらんるちゃん」
らんるは壬琴を睨みつける。
「約束どおり、私一人で来たわ。爆竜はどこ?」
「あそこだよ」
壬琴は顎で壁際に置いてある爆竜の卵をさす。
らんるは卵を確認すると駆け寄り、手に採る。
「良かった・・・・」
「でも、まだ返さないよ・・・・」
壬琴はらんるの肩を背中から抱き、耳元で囁く。
らんるは驚き、持ってた卵を落としてしまう。
「あ・・・・」
しかし割れなかった・・・
「その卵はそんなにやわじゃない」
壬琴はらんるの耳にフーっと息をかける。
らんるの身体はびくりと揺れる・・・
「な、何をするの!?」
「この前、言っただろ。今度は心を貰うって・・・・」
壬琴は耳元でそう囁くと、背を向けているらんるを自分の方に向かせる。
そしてらんるを壁に押し付け、唇を奪う。長い口付け・・・・
らんるの目からは一筋の涙が零れる。
唇が離れるとらんるは思いっきり壬琴の頬を叩く。
壬琴はにやりと笑って手首を持つ。
「思ったとおりの娘だよ、君は・・・・」
壬琴は今度はらんるの首筋に唇を落とすと空いている手でジャケットのジッパーを下ろし、
シャツの中に手を入れる。
「・・・・や、やめて・・・」
「返して欲しいんだろ。このブレスも。だったらいうことを聞いてもらわなきゃ・・・」
らんるは唇をかみ締める。
・・・もしここで自分が我慢をすれば壬琴がブレスと卵を返してくれる・・・
そう、自分一人が我慢すれば東京の人々が救われるんだ・・・
「楽しませてくれよ・・・」
壬琴は自分の手をらんるのキュロットスカートの中へと滑り込ませてきた。
らんるは身を硬くしてじっと耐えていた。瞳も硬く閉じる。
「・・・・幸人さん・・・・助けて・・・」
らんるの脳裏には幸人の顔が浮かび、小さく呟く。その時・・・・
・・・バン・・・・
「貴様、らんるから離れろ!!」
2人は声のする方に向くと、そこにはアバレイザーを構えている幸人がいた。
壬琴はふっと笑い
「もし嫌だと言ったら・・・」
「撃つ!」
壬琴はらんるを幸人に投げ飛ばす。倒れたらんるを幸人は慌てて庇う。
「今日は帰るよ。らんるちゃん今度はもっと楽しもうぜ・・・はっはっはっは」
壬琴は卵を持って姿を消した。
「待て!!」
幸人はアバレイザーで四方に撃ちまくる。
気配がなくなると座って胸元を掴んでいるらんるの元に駆け寄る。
幸人はらんるの元でしゃがみ込むとらんるの頬を叩く。
らんるは叩かれた頬を押えながら幸人の顔を見る。
「なぜ、一人で来た?」
「・・・あいつが私一人で来れば返してくれるって・・・」
「・・こうされるとは思わなかったのか」
「・・・思ったけど、私一人犠牲になってみんなが助かれば・・・」
「もう、そんな事思うな!!」
幸人はらんるを抱きしめる。
「・・・・幸人さん・・・」
「お前一人犠牲になることない。そんな事はさせない・・・」
らんるの目から涙が溢れ出し、顔を幸人の胸に押し付ける。
「・・・ごめんなさい」
幸人はらんるを強く抱きしめ、最初は目にそのあとは唇に口付けを落とした。
「・・・そろそろ帰るぞ」
「・・・・うん」
幸人はらんるの背中を向けてしゃがむ。
「・・・乗れ」
「え?でも・・・」
「・・・いいから早く乗れ」
「うん!」
「今日だけだからな」
「わかってるって」
らんるは幸人の背中に頬を寄せる。
らんるは幸人におんぶをされながら廃墟を出て行った。
建物の屋上から壬琴は2人を見下ろしていた。
「・・・らんる・・・・次回こそは・・・・」
第二弾でございます。
こういう状況を楽しんでいるゆうこです(おい)
アレだけ本編でも壬琴が黒いと書きやすいです